種からまき、自然100%の
堆肥を使い、手で雑草を払い、
毎日毎日たんぼの見回りを
しながら、大切に育てた
美味しいお米です。
先代茂右衛門は有機栽培に熱心な農家でした。
今は妻がその遺志を継ぎ、身体によい、環境によい米作りを行っています。
「もうえもん」でつくるこしひかりは「ピロール栽培」、「文殊米」と「茂右衛門米コシヒカリ」。
そしてさらに女性ならではの細やかな気配りと愛情による、様々なこだわりでつくっています。
このピロール米は、減農薬・無化学肥料での栽培経験を生かし、出来る限り農薬を抑えてつくった特別なお米です。
「もうえもん」の米作りの一つ一つの過程を知っていただけば、安心の品質である事がよくおわかりいただけることと思います。それでは、もうえもん米ができるまでの過程をどうぞごらんください!
土手の草刈りをしていきます。
土手にも農薬をつかわず、手で丁寧に草をはらいます。
土に堆肥を入れます。この堆肥は、自然100%の特別な有機肥料。
大豆・鶏ふん・米糖・卵殻・チップ材・バイオ菌が原料で、酸性化された土壌をアルカリ性に変え、栄養いっぱいの土壌にしてくれます。
トラクターで土壌を荒くひっくりかえしていきます。去年刈った株の残りなどをとりのぞくためです。
ロータリーで土壌を細かくしていきます。
荒おこしと土の調整の2度の作業をすることにより雑草が全て枯れて完璧な土壌ができます。
ここで行う「土の調整」は手間がかかるため、行っている農家は大変少ないのですが、「もうえもん」では必ずこの作業を行っています。これも、私達のこだわりの1つです。
土作りの最後の仕上げです。土壌を最新式の機械で平らにならしていきます。
幅3m 50cm程の機械で2町2反の田を全てならすのに、2日ほどかかります。
田の中はもちろん、アゼ(土手)に除草剤をまくのだって稲にまいたのと同じコト・・・私達は除草剤をほとんどつかわないで、15日にいっぺん程の割合で「草刈り」をします。
刃物をつかうのではなくビニールをぐるぐると振り切って根こそぎに雑草を抜く方式です。この方式ではなかなか固く育った雑草までは抜く事ができないので、草のやわらかいうちにこまめに草刈りをする事が必要です。
また、苗を守るため、落ちた草を全部拾ってきちんとアゼの上にあげておくのも、私達独自のこだわりの一つです。
直播用米のコーティングをして準備をします。使う種もみは、米どころ福井県のブランドこしひかり。
福井県はこしひかりの発祥の地ですが、中でも鯖江市大野町は水や空気がとりわけ美しい、知る人ぞ知るこしひかり生産の本場なのです。
そのもみ種を水に3日間漬け、水を変えて更に2日おき、水きりして更に2日置きます。
そして種もみが十分に膨らんだ状態で1日程干します。こうして念入りに準備した種もみを、田植機で植えます。
入念に準備されたこしひかりの種もみを、発芽後に苗がうまく育つよう、表面から2cm程の場所に浅く植えていきます。直播植えです。この「浅植え」は水かえが大変で、普通の植え方の何倍も手間がかかります。
ちなみに、普通は米作りというと苗を育ててからそれを植えるのが一般的ですが、もうえもん米は、種もみを直接田んぼに「じかまき」し、田んぼの中で自然にゆっくりと発芽させる方法でつくっています。
苗で植えてしまうと、一箇所に4~5本づつ植えることになるのでどうしても密集し無駄な部分がでてきます。ですが、種もみから植えれば、1つの種もみから育つのは1つの苗。
生まれた苗は、余裕を持ってのびのびと育つことができます。
堆肥を入れています。この時に、種もみと一緒に堆肥(こやし)を田んぼに入れます。もうえもんで使用している堆肥は「有機アグレット674」というものです。もちろん有機無化学肥料です。
田植えのあと、10日間ほどは根張りを強くするために田を干します。
そしてそのあとは秋口まで絶えず水の張った状態を保ちます。
ピロール米をうまく育てるには十分な水を必要とするので、水管理はとっても重要です。
除草剤を撒きます。もうえもんの田んぼで除草剤を撒くのは、この1回だけです。
もうえもんが種もみからお米を育てる理由、それは種もみ1つ1つの本当の力と味を引き出すためです。
下の写真をご覧ください。1つの種もみからのびのびと育った苗は、左の写真のように自然な姿。これが、本当のお米の苗の形なのです。 ゆったりと、そして目一杯手をかけられて育ったお米は美味しいこと間違いなし!
ちなみに、右は4~5本まとめて一ケ所に植えられた、一般的な苗です。比べてみれば違いは一目瞭然です。
<もうえもんの苗>
<一般的な苗>
初めから化学肥料等で大きく増やしてから田んぼに植えれば、確かにその苗は丈夫に育つでしょう。
しかし、そのようにつくられたお米は甘味が分散してしまうのです。
種もみという早い段階から田んぼに植え、種にたくわえられた胚芽の栄養分だけで自然に発芽させる。
このような自然な形で育てると、甘味がひと粒ひと粒に凝縮され美味しいお米になります。
この苗の時点で、すでに「苗植え」と「種もみ植え」では甘味が違ってきているのです。
1回目のピロール肥料を、1反当たり60キロ入れます。
ピロール肥料は9割以上が有機物でできた資材で、土壌菌を活発にする作用があります。この土壌菌が稲の栄養の吸収を高め、農薬を分解してくれます。
苗に根がつくと、一つのもみから初めは一本づつ葉がでてきます。
それが徐々に成長して18本くらいまでの株になっていきます。これを「分けつする」といいます。
土壌の高低差を調整してきめの細かい水管理をするため、田の中に縦横に波板をたてます。
この水管理がとっても重要です!
稲がよく生育し、大きな穂をつけられるよう、肥料をやります。
あとは、毎日の見回りと徹底した水管理、そして15日に一度の草刈りをしながら大きくなるのを待ちます。
土手の草も、草刈機で綺麗にします。土手下の草刈りでは刈り切れない、水の張ってあるあたりはとても草が生えやすいので、手で根からむしっていきます。
7月から8月には、お米に混じりやすい草「ひえ」や「くさむね」を鎌で刈り取ります。これらは1.5mにも大きくなる草で、大変な作業です。
夏まっさかりになると、徐々に穂が実ってきます。
美味しいお米をつくるため、毎日田んぼを見回りながら、大切に大切に育てていきます。
2回目のピロール肥料を、反当たり60キロ入れます。
元気なピロールの土壌を保つため、常に水を張り、きれないように気を付けます。
やがて穂が大きく重たく実り、ずっしりとしたお米の重みで穂が傾いてきます。収穫はもうすぐです。
田んぼの中で2mちかくの大きさに育つ「ヒエ」や「クサムネ」などの雑草を、鎌でかりとっていきます。力のいる大変な作業ですが、除草剤を使わないためにがんばります!
ヒエ
クサムネ
9月には、ついにお米が成熟します!いつでも刈り取りできる、よく太った美味しい美味しいお米のできあがり!
あとは出荷を待つばかりです!
「アクとり」をするため、私達は毎日朝晩、田んぼを見回ります。水管理を細かく行うため、そして肥料をやるとどうしても田の隅にアクが浮くのですが、それをすくって取り除くのです。
「アクとり」は面倒で大変な作業なので普通はどの農家もすることはまずありません。ですがアクがあると日光を遮ってしまい、また苗が水面から頭を出すのを邪魔してしまいます。
かわいい苗を大切に育て守りたいという私たちの熱意が、おいしいお米となって実ることを信じて、見回りをする毎日です・・・!
一回に五反づつ、一日で一気に刈り取りしてしまいます。9月下旬に刈取りしました。写真でコンバインを運転しているのはもうえもんの娘です!
近くに住んでいる白鷺の親子が、落穂を食べに(?)きました
!
灰色がおかあさん、白いのが子供です。
刈り取ったお米を乾燥機に入れ、熱をこもらせないよう
注意して調整しながら、低温で乾燥させていきます。
そのあと臼ですってもみ皮をとります。
精米は、温度が高いをお米がわれてしまうため、
低温でゆっくりと、丁寧に行うことが美味しい米にするコツです。
特製の袋に詰めたらできあがり!長い長い時間をかけて大切に育てたお米、「低農薬ピロール栽培」の最高のこしひかり、" もうえもん米"です。
美味しさを、お客様のもとへお届けいたします!
みなさまに食べていただくお米だから、しっかりした質のものをお届けしたい・・・
そんな思いから、もうえもんでは毎年とれたお米を品質・食味の検査に出しています。そのため、刈取ってから乾燥、もみすりなどを経て皆様のもとへお届けするまで少しお時間をいただいております。
今年の出荷は、9月末から10月初めごろを予定しています。
どうぞよろしくお願いいたします。
ステキなパッケージでお届けします。
もちろん、通気性や安全性を
考えたお米専用袋です!
収穫したお米は、お米専用の低温保管庫にいれて大切に管理しています。
温度15℃以下・湿度65~75%で新米の新鮮度を保ち、虫やカビの繁殖も防止しています。
ちなみに写真で持っているのは玄米袋30キロ。ずっしり!